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あれこれ・あるがままに(第88回)    平成27年8月25日
                          
  
この8月の付き合いごと(無常)

 8月22日の土曜日午後、、60年前に卒業した古里の小学校の同窓会が数年ぶりにあり、参加してきた。当時、1学年は60人弱で2学級制であった。今回の参加者は71または72歳の男女約25人,皆さん極楽浄土の彼岸が見える域に近づいているが、いずれも口はなお達者。身は戦後70年を生き抜いてきたので経年性劣化はやむを得ず、話題に嘆き節が多いのもやむを得ない。
 以下、この8月は、お盆の仏事に加え衝撃的な仏事があり、人生の無常を感じることが多く、あの世のことを近く感じるお盆の月であった。

 そんじょ参り(初盆参り)とお盆参り
 今年のお盆の予定は、新盆を迎える3軒のお宅のそんじょ参りと、ジジとたら婦人それぞれの実家のお盆参りである。ジジが育った紀北地方では初盆のお参りのことを「そんじょ参り」と呼んでいる。
 お参りの予定範囲は、奈良学園前から和歌山紀ノ川筋のかつらぎ町と紀の川市にまたがっているので、12日(水)午後奈良へ向け自動車で出発、夕方たら婦人の実家でそんじょ参りとお盆参りを済ませ、夕食はたら婦人の兄弟を交え鮨店で会食。 翌13日(木)の朝からR24(途中ところどころ京奈和自動車道)を南下し、かつらぎ町で友人のそんじょ参り、次に紀の川市で義兄の兄嫁のそんじょ参りを済ませ、最後昼前にジジの実家でお盆参りを済ませた。

 衝撃的な二つの事件
 8月7日(金)、和歌山市の住宅販売会社社長(70)が6日に自宅で首を絞められ殺害されるという事件が発生したとの報道があった。ジジは以前からこの被害者社長と仕事上の関係があったのでたいへん驚いた次第。9(日)に行われた葬儀に参列した。
 そうしたところ、13日(木)午前、自動車で奈良から和歌山に移動中のジジのケイタイ電話に「事件の第一発見者の不動産業者が昨晩自殺していたとのニュースが出ている」と連絡があった。ジジは同じく仕事上の関係があったので、これまたたいへん驚いた。ジジはその夜に営まれた通夜に参列した。
 その後関係者から聞いたところ、遺書があり「事件は自分と関係ない」という趣旨の記載があったとのことである。
 
 7回忌
 8月23日(日)、ジジが懇意にしていただいた医師先生の7回忌法要が営まれ、ジジ夫婦も参列した。先生との付き合いは「第15回 変化」で紹介した。

 広島原爆70回忌
 暦日不同であるが、8月6日(木)午前8時15分の広島原爆投下に合わせ記念式典中継のテレビの前で黙祷合掌した。広島市内の爆心地近くに在住する知人の妹さんが犠牲になっている。
 この日の黙祷合掌は毎年の行事であり、9日の長崎原爆の日とともに「反原発!」の気持を新たにする日である。今年の両原爆忌の日は全国の原発が1基も稼働していない「原発ゼロ」の日の継続中であったが、残念なことにその直後の8月11日に九州電力の川内原発が再稼働した。残念である。

 結婚お祝い電報
 最後は、付き合いごとのうちの慶事を一つ。仙台市在住の友人の娘さんの結婚式と披露宴が8月28日(金)に予定されている。今日25日(火)、祝電を以下の内容で手配した。
(電  文)
 志保さん、この度のご慶事、誠におめでとうございます。はるか和歌山から心を込めてメッセージを送ります。このご結婚のお知らせは、私達老夫婦に一安心という感慨を呼び起こしています。振り返れば、あなたの父となった□□裕人君、そして母となった○○美保さんという、素晴らしい二人のキャラクターとの出会いはあなたがお生まれになる前、今からおよそ37年も前でした。当時、□□君の実務修習先であった奈良へ美保さんが訪ねてくるという出来事があり、私達夫婦はお二人の結婚を少し後押しをしたということがありました。
 やがて夫婦同士の濃密な付き合いとなり、その後お互いの人生いろいろなことがありましたが、今回のあなたの結婚は、あなたが誕生してくるきっかけにいささかでも関わった老夫婦にとりましてたいへん嬉しく、心からお祝いします。 まことにおめでとう。