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あれこれ・あるがままに(第14回)    
平成21年8月16日

                       お        盆
 今年のお盆休みは、8月12日(水)〜14日(金)とし、仕事は続く土・日を加え5連休とした。

 ジジのお盆休み中の行事と言えば、ここ最近では、ジジとたら婦人双方の実家と我々夫婦の高野山祈念墓碑へのお盆参り(もっとも、いずれもお供えを配送して済ますことが多いので、気持ちだけということになるが)、初盆を迎えたお宅への”そんじょ参り”、それとビッグイベントは二組の娘夫婦がそれぞれ二人の孫(10・4・3・1)を連れてお盆帰省をしてくることである。

 まず、”そんじょ参り”という言葉は最近あまり耳にしなくなったので後年のため説明しておきたい。「ソンジョ」とは、新仏(その年の盆までに亡くなった新尊霊)のために、家の表側軒下戸袋に沿わせて作った盆棚のことで、おそらく紀北地方特有の習俗的用語であろうと思う。新盆の家には近所の人や親戚、親しかった人がお参りをして新仏の霊をとむらうのであるが、このお参りのことを”ソンジョ参り”という習わしである。

 「ソンジョ」は、高さが大人の背丈くらいの新竹4本を約30p四角に立てかけ、上部の三方を高さ30pほどで囲い、もう一方は正面で(ほとんど東側)入り口様にしつらえ、上に屋根と下に床を作る。この四角の箱部分は、桧葉(ヒバ、桧の木の枝先部分)で飾り立て、箱から地上までは割いた竹ではしごをかけて出来上がりである。この箱部分に新仏の経木をを入れ、新仏は仏壇ではなく「ソンジョ」に帰ってくるのである。

 この「ソンジョ」を作る作業は、竹や桧葉を取ってくることから、すべて地域の結びつきである垣内(構成所帯約20所帯)の男手が担った。過去形の表現になったのは、少子化の影響で作業の担い手が少なくなったこと、それと生活様式の変化で、最近では新仏の家は出来合いの「ソンジョ」で間に合わせるからである(仏具店に売っている)。新仏をどうして「ソンジョ」にお迎えするのか等、この関係のことは書き出したらきりがないので、またの機会に。


 次に、お盆帰省のこと。
 二組の夫婦(次女の夫は仕事の都合で来られなかった)、12日帰省組、13日帰省組。メンバー行きつけの焼き肉店、たら婦人手作りのおつけパーティ、寿司パーティ、サマーバイキング。ガレージを大型ビニールプールが独占、マリーナシティのホテルプール、花火等々。喧々そうそう、たら婦人大わらわ。ジジの糖尿値は不思議に上がらない。これは、皆の食べっぷりに満足して焼酎湯割りばかり進んでいるからであろう。
 
 16日(日)、ようやく静かな日となった。ジジは昼までメダカ池の小改修、たら婦人は家の後片付け。昼はお好み焼き,、昨日とは打って変わり、鉄板のジューー音が聞こえるほどの静かさ。たら婦人曰く、「孫は来てよし、帰ってよし!」と。ジジは、昼のビールが二缶から三缶になるので「来て、まあよしよし!」というところ。