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あれこれ・あるがままに(第103回)    平成28年11月日
                          
  
別府で会議、足を伸ばして熊本地震の復興状況
   
         全国会長会議(別府)
 
 関係する行政委員会の全国会長会議が、今年は大分県での開催となり、別府市内国際コンベンションセンター(BーCon Plaza)が会場となった。
 この会議は約250からなる単位行政庁の会長と事務局職員が出席し、役員、来賓等総勢約500人規模の大がかりな会議である。
 ところで、会議の翌日には大分県内で公式視察が予定されていたが,返上し、4月に発生した熊本地震の復興状況が気になっていたので熊本地震の現在の状況を視察することにした。

 右の旅程表(写し)は事前に準備したペーパーである。ジジは旅行の際はいつも出発前に右のような旅程表を作成し、内ポケットに携行することにしている(数字はチケットを準備した交通手段)。
 今回、計画通り進まないことや失敗もあった。以下写真とコメントを掲載する。

 
 

<第1日目=10月26日>自宅から別府市へ
昼食はラーメン 一風堂博多駅店
  注文したのは「赤丸新味」。店の案内では『豚骨ラーメンの可能性を広げた“革新派”。 コクと深みを追求した、一風堂の自信作です』とあった。食べることにうるさいもジジも評価★★★★。
特急乗り遅れ
  失敗・失敗!!旅程は夫婦の行動能力を十分考慮したつもりであったが、ピーチの福岡空港着が約15分の遅れが出たこと、駅ビル10階のラーメン店から駅改札に向かうのにトラブったこと(ラーメン店でジジが勘定する際たら婦人に「先にエレベータまで行っといて」と言ったところ、たら婦人はラーメン店を出て左に進みエレベーターに向かい、ジジは右に進んでエレベータに向かうという手違いがあったことから出会うまで約10分かかった)ことから、発車時間に間に合わなくなった。
 やむを得ず、駅みどりの窓口で「予定の列車に乗り遅れたので、次の列車のグリーン席指定席をお願いしたい。」と申し出たところ、「改めて次の列車のグリーン指定席を購入していただくと5000円かかりますが、このチケットそのままでで次の列車に乗車し、グリーン車の座席が空いていましたらこのチケットでご利用下さい。」との説明。次の列車のグリーン車の座席はラッキー!!にもがらがらであった。親切な対応ありがとう。
鉄輪温泉 山荘神和苑
  この旅館の事前情報によると、総敷地面積1万4千坪、敷地内には2つの自家源泉があり、全室源泉かけ流しの加水・加湿は一切行わない天然温泉、荘厳な能舞台(神松殿)に美しい茅葺の茶室、鯉が跳ねる大小の池など、和の趣を重んじた造り、という案内であった。利用したのがリニューアル直後であったこともあってか施設が大変きれいで、満足の旅館であった。能舞台の「能楽堂」は11月3日にこけら落としが行われたという。この旅館に決めたのは大分県出身の知人の紹介があったからであるが、事前情報通りのなかなかよい温泉旅館であった。
 夕食の鉄板焼き会席は伊勢エビなどの魚介類に加えメインの黒毛和牛と、なかなか旨かった。
写真

関空
 

博多駅
 

血の池地獄
 

血の池地獄
 

龍巻地獄
 

龍巻地獄
 

山荘神和苑
 

山荘神和苑
 

温泉の内風呂
 

能舞台
 

<第2日目=10月27日>会議・観光
 ビーコンプラザ(BーCon Plaza)
   この施設は、別府市市民ホール、大分県立別府コンベンションセンター等からなる複合施設。後方に高くタワーが見えるのは高さ125メートルの「グローバルタワー」、地上100メートルに展望デッキがある。
 会 議
    次第どおり進行するも、長丁場。
❁ 夕 食
    交流会を途中で切り上げて鮨店に移動。事前にネットで上級鮨店を検索したところ「新鮨」と「八新」の紹介があったので、タクシー運転手にお勧めの方の店を聞き「八新」を選択した。この店はなるほどネタといい、店内の雰囲気といい、上級であったが、ジジにとって残念なのは「創作鮨」が売りであったこと。「創作料理」というのは一般的に素材に味をつけたり、油を使ったり等、ひと工夫した料理が多い(故に創作料理)。しかしジジはあまり好まない。この意味でジジ大満足の店ではなかった。
写真

BーCon Plaza
 

グローバルタワー
 

グローバルタワー
 

タワー入り口
 

展望台の眺め
 

展望台の眺め
 

会議場
 

会議中
 

交流会
 

交流会
 

<第3日目=10月28日>阿蘇~熊本
 阿蘇神社
   楼門(築166年) 倒壊 ※重要文化財
   拝殿(築68年) 倒壊
   三の神殿(築177年) 大きく破損 ※重要文化財
 熊本城
  
天守閣の瓦落下
   宇土櫓に隣接する続櫓、不開門(あかずのもん)、北十八間櫓、東十八間櫓 全壊 ※いずれも重要文化財
  
美しい曲線の石垣 各所で崩落
 益城町・西原村
   全壊・半壊家屋いたるところ。写真の惨状。ところどころ空き地になっているところは建物撤去が済んだ区画。
☂ 
観光タクシー
   我々が利用した観光タクシーの運転手さんの自宅は、益城町の隣の西原村にあり、同じ活断層の真上に建っていたという。彼の説明では「なにしろ震度7が2回きたと!!どぎゃんもこぎゃんもならんとたい」というような揺れであったという。自宅は全壊し、しばらく車中泊やガレージで寝起きし、今は仮設住宅に入居していると言っていた。
 熊本空港に置かれていた「空港情報マガジン」の表紙には、石垣が崩落した熊本城と加藤清正の銅像の写真の上部に、『どぎゃんかする!!熊本の力、復興に向けて元気に歩き出した熊本』というタイトルが表示されていた。
☂ 
昼食
   熊本城内桜の馬場―桜の小路 和食『櫻道』で大阿蘇鶏団子汁御前(小鉢三種・桜肉の燻製サラダ・鶏団子汁・高菜飯・香の物)を食す。まあまあ。
 航空チケット
   熊本空港16;10のフライト予定。時間早めの15:20ころ手荷物検査に進み、ネット予約済票のバーコードを機械にかざすがエラー表示がでる。そこで係員がジジが示した予約済控えを点検して、おもむろに「お客様、このチケットは昨日27日のものですよ」と言う。チケットは1ヶ月余り前に早割で手配していたが、その際の失敗、大失敗!!!。大急ぎでチケットの交換に走ったが、予定した16:10・ANA1628便は既に満席。やむなく次の17:20・ANA526便が予約できたが、濃霧のため出発は20分遅れ、それでも欠航ににならずに幸いであった。
 なお、チケット交換については、ANA会員登録をしていたこととシニア割引であったことから、「取り間違い」という扱いをしてくれ、追加料金は不要であった。ありがとう。
 夕食
   伊丹空港に18:50ころ到着。19:00発の関空行きリムジンバスには間に合わず、19:30発になってしまったので、この分だと自宅到着は21:00を過ぎる見込み。そこで空港での待ち時間に、前から興味があった「空弁」を購入して持ち帰り、自宅で食したが、まあまあ。
写真

阿蘇神社
 

阿蘇神社
 

阿蘇神社
 

阿蘇神社
 

阿蘇神社
 

熊本城
 

熊本城
 

熊本城
 

熊本城
 

熊本城
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

益城町
 

<後書き>
☆ 益城町・西原村の惨状を見ると、南海・東南海地震が心配になる。観光タクシーの運転手さんも我々が和歌山からの訪問であることを知ると、「御地では南海トラフの地震が言われていますが、悪かことは申しません。寝る部屋にはできるだけ物を置かないことです。タンスや棚の上の物も凶器になります。枕元近くには固い物を置かないことです。」経験者の親身な心からの助言であった。
 昨日(11/22)福島県沖でM7.4、深度5弱の地震が発生し、最大1.4メートルの津波が観測されたという。人ごとではない。
☆ ところで、今回の災害状況の視察と同じように全国会議の機会に、東日本大震災の災害状況を視察したことがある。
      <時事折々・まま第42回 無常>

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