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あれこれ・あるがままに(第回)    平成27年12月18日
                          
  
年の瀬に目にした92歳翁の人生訓

 年の瀬の12月9日、朝日新聞13版2面“ひと”欄に「ミャンマーの若者を支援し続ける元日本兵」として今泉清嗣さん(92歳)のことが取り上げられ、翁が最も大切にしているという「かけた情は水に流して、受けた恩は心に刻む」との人生訓が紹介されていた。

 ジジは古希を過ぎて72歳になるが、振り返って公私ともジジなりの情をかけた人生を過ごしてきた。そして、ジジも上記の人生訓を範とした行動パタンは美しいと思う。ま、しかし、凡人の身にあれば、「かけた情は水に流し」たつもりでも、早瀬のようにはすんなり流れず淵によどむこともしばしば。

 ところで、翁が人生訓とした言葉は、長野県上田市の真言宗智山派の古刹、独鈷山前山寺(とつこさんぜんさんじ)の参道脇にある石柱に刻まれた言葉だそうである。この前山寺の石柱には、次のような言葉が刻まれているという。
「人は生まれによって尊からず その行いによって尊し」
「かけた情けは水に流せ 受けた恩は石に刻め」
「右は極楽 左は地獄 心ひとつが道しるべ」

 前山寺のWEBサイト(http://www.zensanji.info/)トップページの案内文
【信州上田の独鈷山麓にあり、塩田平を眼下に東に上田城・千曲川、西に別所温泉という場所にあります。
「未完成の完成の塔」と呼ばれる国の重要文化財にも指定された三重塔があり、境内は季節のうつろいとともに花々が咲き「花の寺」とも呼ばれています。
ゆったりと過ごしていただけるよう「くるみおはぎ」のお接待もしております。
信州の鎌倉と称される塩田平・別所温泉の名所として訪れていただいております。】

 石柱の「碑文内容」と「花の寺」「温泉」という案内にたいへん興味が湧いた。来春行ってみよう。楽しみが出来た。