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あれこれ・あるがままに(第33回)    平成23年3月日

  
小 学 校 同 窓 会
 
 『謹啓 皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、このたび川原小学校 昭和三十一年度卒業生同窓会を左記の通り開催いたします。つきましては、ぜひご出席賜りますよう、ご案内申し上げます。
   日時 3月13日(日) 午後十二時
   場所 ○         会費七千円
       紀の川市○○
 お手数ですが、ご都合のほどを3月8日までにお知らせ下さい。』


 2月末に上記のような小学校同窓会案内状が届いたので、出席の返信をした。


 これを話題に二つ三つ
 まず、その体裁である。あたかも結婚披露宴の招待状のような慇懃(大辞泉:真心がこもっていて、礼儀正しいこと)なものであったので、思わず世話人の名前から同君の律儀な人柄を懐かしく思い出した。幾つになっても50数年たっても性格と面影は引きずるようだ。


 次に、集合時間の「午後12時」の表現である。一瞬「ん!夜中なのか?」と思った。普通、一日の時間の言い方は、0時から24時までを連続して言う場合と、「午前」と「午後」の二つに分けて言う場合があるが、後者の方は「午前0時から午前12時まで」と「午後0時から午後12時まで」であり、正午は「午前12時」または「午後0時」であろう。しかし、案内状の表現もこれで通じるのであるから間違いではない。


 次に、ジジの出席のこと。小学校同窓会は、最近毎年のように催されているようであるが、ジジの出席はこの15年ほどの間で3回であったか。それは、この間の開催が宿泊付きのイベントが多かったため、ジジとしては宿泊が苦手なのと夜の会食コースは持病の糖尿病の関係で参加が困難であったためである。「宿泊付き」というのは、皆年がいき生活に余裕と暇、というか、することがなくなってきたためであろうか? 毎年の楽しみの行事になっているようである。
 今回は、宿泊付きでなく、会場は川原小学校から約2キロメートルほど行ったJR和歌山線名手駅近くにある田舎の居酒屋ということであり、ジジの参加条件を満たした次第である。


 川原小学校は、当時川原村立であり、その後2回の町村合併を経て、現在は紀の川市立である。当時の川原小学校は、1学年2クラス(甲組・乙組)、1クラス男女合わせて約30人、6学年の生徒数約350人ほどであったと記憶する。


 当日の様子
 会場の居酒屋は、世話人が行きつけとのことであり、カウンター席が10数席、横の座敷に4人掛け座卓が2席であり、そこへ還暦(後)7歳の男女合わせて16人が集った。・・・、皆それぞれに生活史を刻んだ、その意味で「いい顔」ばかりであった。


 (実は、案内状が面白かったので、出欠に迷いながらも案内状をネタに「当日の様子」までの原稿を、出席の返事を郵送した3月7日までに書き上げていた。後は出席した後でその様子を書いて完成にしょうと思っていた。ところが、開催日直前の3月11日(金)夕方に「東日本大震災」が発生した。メディアから流れてくる惨状は目を覆いたくなるほどで、13日の出席も気が重い出来事となり、原稿の続きもはしゃいだものにならず報告にとどめた。