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あれこれ・あるがままに(第23回)    平成22年5月21日


護摩壇山展望台

記念

桧の大木
桧 の 大 木
 連休に入った4月30日(金)、高野町内で用事があったので「高野山祈念碑」のお参りがてら高野山に行った。この時期に高野山に行く楽しみの一つは、高野龍神スカイライン(国道371号)を田辺市龍神村から高野山奥の院へのドライブである。全長約42.7キロメートル、全線2車線のスカイラインで、途中1000メートル級の尾根を走行し、護摩壇山(標高1372m)の近くを通るが、5月の連休の頃は全山柔らかい若芽に包まれる。このコースは秋の紅葉の景観も美しいが、この時期の沿線の木々の若緑は優しく匂うように美しい。たら婦人お気に入りのコースである。このような筈であったが、今回の4月30日は残念ながら1週間ほど早かった、丁度良い時期は5月5日頃である。


 今回のついでの用事のもう一つは、杣人が高野山に納入した桧の大木を見学することであった。高野山では現在開創1200年(平成27年)を記念する大伽藍「中門」再建に向け計画進行中であるが、その中門の建築資材として使用される予定であるとのこと。この大木は400年あまりを経た貴重な桧材(杉の古木はあるが、桧は珍しいとのこと)であり、ジジはこの杣人がこの大木を取得するについて関わりがあったことから保管場所に案内されたのである。見事な大木であった。
 この大木は、今後製材され中門のどの部分の材料になるのか?いずれにしても、今度は悠久の高野の地で建物の一部としてこれまでの年輪以上に存在していくのであろう。ジジとたら婦人の今生の存在は一瞬であるが、「高野山祈念碑」は悠久の地でどのように存在していくことになるのであろうか、桧の大木の行く末とともに、いささかの感慨を覚えた次第である。