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あれこれ・あるがままに(第120回)    平成29年4月25日
                          
  
満75歳の雑感 
 ジジは、この4月19日の誕生日で満75歳になった。THANKS TO,おかげで、現在のところは、加齢に伴う体力の衰えと物忘れは自覚的であるが、身体面では長年お付き合いの糖尿病のほか特に問題がなく生活できている。そして、月曜から金曜日までは愛車JAGUAR・DD6(1992)で出勤し、週末の土・日・休日には坪庭の手入れなどの日常を過ごしている。今咲いている花は、ニホンサクラソウ(白・ピンク)、チョウジソウ、セッコク 、タツナミソウ(白・紫)、カワラナデシコ、スズラン、その他。そうそう、今、サクランボが鈴なりの収穫時期である。

 ジジもとうとう後期高齢者の仲間入りをした。これにより、長年お世話になった国民健康保険制度から切り離され、後期高齢者医療制度に加入することになる。この問題と「後期高齢者」のネーミングと悲哀の問題は以前「あれこれ・あるがままに(第111回)、光輝高齢者の独り言」のコラムで取り上げた。
 このコラムに収録した「光輝高齢者の独り言」という標題の川柳に目を通してみてください。高齢者の悲哀をよく現した句ばかりです。次の句はコラムの結びで詠んだジジの句。
    「後期」嫌(いや) 「光輝」言い過ぎ 生きた道

 ところで、ジジはこの4月19日が運転免許の更新時期であった。後期高齢者の運転免許更新は少々厄介である。それは、更新手続きの前に、認知機能検査と高齢者講習を受講しないと免許証の更新はできないという制度になっているからである。ジジも、先日近くの自動車教習所でこの検査と講習を受け、4月10日、免許センターに行き無事に免許の更新ができた。
 ジジは免許更新の事前準備として、ネットの「高齢運転者支援サイト」の「認知機能検査の方法および内容」というサイトに目を通していたところ、当日全く同じ内容であったので点数は100点満点であった。当たり前。
 この検査の内容は、上記サイトでも警察庁のホームページでも、検査の用紙や問題の内容、検査の進め方の説明があるので、事前に模擬体験しておくと、慌てずに検査が受けられるであろう。ご参考まで。この検査結果により、70点以上であれば高齢者講習は2時間コース、それ以下50点以上は3時間コース、それ以下は医師の認知症診断書の提出が必要であるという。
 
 なお、たら婦人もⅠヶ月前の3月に免許更新手続きをしたが、彼女はその際の認知機能検査について、全く予備知識もないままいきなりの本番であったが、講習は2時間コースであったという。

 お互い、高齢者の交通事故発生率が高いことを十分意識して、免許返上までの間マイカーの利便を享受したいと思う。

 ご参考に!!検査と講習の概要
 (認知機能検査の検査項目)
(1)時間の見当識
   今日の年月日、時間、曜日
(2)手がかり再生
  ア 1枚に4種類のイラストが描かれたボード4枚が示され(合計16種類のイラスト)、検査員の説明を受けながら記憶し、その後検査用紙に記憶しているイラストの名前を再現する検査。
    イラストは4パターンあるようであるが、ジジもたら婦人もAパターン。このパターンは①枚目:大砲・オルガン・耳・ラジオ、②枚目:テントウ虫・ライオン・タケノコ・フライパン、③枚目:モノサシ・バイク・ブドウ・スカート、④枚目:鶏・バラの花・ペンチ・ベッド、であった。
  イ たくさんの数字が書かれた表に、指定された数字に斜線を引いていく検査。
  ウ 白紙に時計の文字盤を描き、11時10分を示すよう時計の針を描く検査。

 (高齢者講習の概要)
  ア 教習所の教室で運転に関する注意点の指導、模擬視力検査。その後教習所のコースで運転実   技指導。
   イ 体調不良等で運転に支障がある場合の対応に関するアンケート。

 最後に(気付いたこと)
 最近の出来事の中で、女子レスリング協会にかかるパワハラ問題、財務省事務次官のセクハラ問題、相撲協会による女性を土俵に上がらせない問題がニュースになっている。前二者は「ハラスメントの問題」、後者は「男女平等・女性差別」の問題であるが、いずれの問題も、行為者の意図にかかわらず、相手方に不利益や損害を与え、若しくは個人の尊厳又は人格を侵害する行為であるという点で共通し、相手方の人権を侵害することで深刻な問題である。
 ところで、今回の高齢者講習においても、指導員と所管する警察に「男女平等・女性差別」の人権意識が乏しいように感じたことがあった。それは、講習の際実施されたアンケートの回答例と指導員の説明に関することであった。
 質問は「あなたが体調などで運転に支障があると思ったときどうしますか」というものであり、これに対する回答例がいくつかあり、その最初は「妻に運転を頼む」といもので、これ自体はなんの問題もない。しかし、女性受講者もいるのに「夫に運転を頼む」という回答選択肢がなく、しかも指導員は「ここの質問について女性の方も『妻に運転を頼む』という欄にチェックしておいてください。」と説明したのである。

 なんたる人権意識!ジジは直ちに「それ、女性差別になるのと違うか?」と言うと、指導員「???」。続けて、ジジが「このアンケートを作成したのは教習所トか?警察か?」と聞くと、指導員「警察やと思うとの答え。さらに、ジジが「警察に対し、受講者からこのような指摘があったと伝えるべきでないか。」と言ったところ、指導員再び「???」という反応であった。指導員も警察も女性差別の問題意識がないのである。男女平等社会の実現は遠い・・・。