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あれこれ・あるがままに(第102回)    平成28年10月16日
                          
  
めったにない出来事
 じじとたら婦人は、平成20年春、悠久の地高野山、一の橋から御廟にかけた奥の院参道中程辺り龍泉院墓所の一角に夫婦の祈念墓碑建立という仏縁を得、その折り龍泉院住職から夫婦の生前戒名を授与され、墓石にも刻んでいた。授与された戒名はジジこと昭彦が『正観院唱義昭道居士』、たら婦人こと紀代子が『正受院慈香貞順大師』であった。(まま第7回に顛末記載)

 二人とも、当初からたら婦人の戒名に俗名紀代子の一字が入っていないこと、長女の名前の一字「順」が入っていることで、??と、もんもんの思いがしていたが、なにぶん高野山真言宗別格本山龍泉院住職の高僧から授与されたありがたい戒名であり、その改名など恐れ多くて言い出せないままであった。

 さて、この8月8日、天皇陛下が生前退位の意向が滲み出たお気持ちを表明をされたのであるが、ジジはこの出来事に後押しされる思いで、その日の昼前、思い切って!龍泉院住職さんに戒名改名の気持ちを表明した。
 そうしたところ、住職は凡俗の気持ちを快く了解して下さり、その後日を置かず俗名紀代子の新戒名『正受院慈香倫紀大師』を授与していただけた。住職のご配慮に感謝!!この様な経過でめったにないと思われる「戒名改名」となった次第!!よって墓石も刻み直し、この10月10日に新墓碑開眼の法事を執り行った。

 この出来事で、二人ともすっきりと『ゆくはとこしえ高野の聖地』という思いであるが、『ゆくは急がずできるだけゆっくりと』という希望である。
   

開眼準備
 

開眼法要
 

開眼後の墓碑

 住職の法話
 本日は旧暦9月9日の大安吉日です。数字の奇数は陽数とされていますが、9月9日は最も大きな陽数の数字が重なっていることもあり、重陽と名付けられたそうです。たいへんエネルギーのある吉祥日とされています。先生は(ジジのこと)叙勲をお受けになられていますが、皇室でもこの日は重陽の節会の宮中行事が行われるそうです。
 また、今日は朝から雨ですが、古来雨降って地固まると申します。本日の開眼は誠におよろしい日で何よりでございました。