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あれこれ・あるがままに(第19回)    平成22年1月9日

正   月   風   景

平成22年(西暦2010年)正月

 元 日
 年は改まったがライフスタイルは変わらず、昨日と同じように午前5時前に起床、分厚い新聞に目を通す。午前7時頃から、紀北地方の昔の土着習俗を守り,男のジジが台所に立ち雑煮を炊く。炊きあがったところで、先ず家の神棚、お鏡さん、仏壇にお供えをし、お灯明を上げ、ここでジジとたら婦人がそろって手を合わせ、ジジが声高らかに今年の願い事を奏上する。

 それから、膳(テーブル)に着き、雑煮を祝いながら御神酒代わりのビールをいただく。午前10時頃には年賀状が入り、中食はたら婦人手製のお節料理で一杯。うたた寝をするうち、第1陣の次女夫婦と孫二人(4歳・男、1歳・女)が到来、一気に賑やかになる。

 夕食の膳は、次女の婿さんの話をあて(つまみ)にして焼酎の湯割り4,5杯。婿さんは明日が仕事当番とかで食後に妻子を残し慌ただしく帰省する。


 2  日
 朝10時頃、「おめでとうございまーす!」の大きな声で第2陣の長女一家がこちらも子供二人連れ(10歳・男、4歳女)で到着。間もなく、和歌浦天満宮へ三世代そろっての初詣参拝。
 中食はお好み焼きパーティでビールをいただき、午後、目と鼻の先の和歌川堤防(護岸は地震津波対策のコンクリート造り)で孫らとユリカモメに餌やりで遊ぶ。餌は、たら婦人がこのためにパン屋さんでもらってきておいたパンの耳とへたを刻んだもの。

 夕食は、お重のお節料理に鯛の浜焼き、マグロの作り、かぶら蒸し。この夜は、ごちそうと長女の婿さんとの会話でビールと焼酎をいただく。


 3  日
 3日目の朝は、孫らにジジの正月行動の記憶を刷り込んでおくため、元日に続いてジジが雑煮を炊き、続いて妻、子、子の夫、孫を後ろに従えて神さんごと。皆、神妙な面持ちでジジの奏上を聞き、ジジに合わせて柏手を打つ。

 昼は、暮れの頂き物の「稲庭うどん」でビール。
 夜は、暮れから予約を入れていた焼き肉店での焼き肉パーティ、この店は10歳孫のお気に入り店である。ジジが食した焼き肉は少々であるが、ビール・焼酎の旨いこと。

 4  日
 午前は孫らが再びユリカモメの餌やり。

 昼は、この孫のもう一つのお気に入り店、うどんの「飩庵」。ここでの10歳孫とジジの楽しみは、お互いの注文品の「具(トッピング)」の交換をすること、ジジは加えて一本のヱビスビールである。
 この日、孫の注文は「天ぷら付き釜揚げうどん・細めん」、ジジは「しっぽくうどん」であったが、トッピングの交換はなかった。しかし、孫からは、小皿に盛られた「ネギ」のほとんどと、「ししとう、青じそ大葉」の天ぷらが一方的にプレゼントされた。
 夏の時期、この孫は「ざるそば」単品と穴子寿司を注文することが多く、ジジはその注文を聞くと「牛肉うどん」を注文するようにする。そして、孫は小皿に盛ったネギを少しだけ自分用にとり残ったネギは小皿ごとジジにくれるので、ジジはその小皿に牛肉をたっぷり入れてお返しをすることにしている。
 
 食後は帰り支度。長女と次女は、ジジがもらった年末のお歳暮の品々とたら婦人が用意してあった食材をそれぞれ分けて車に積み込み、午後3時頃、「ありがとう!またくるわね!」、孫らから「バイ、バーイ」のお声がけあり。

 いやー!賑やかな正月であったこと。車を見送るたら婦人、「あー、疲れた。来年は温泉宿にでも連れて行き、ゆっくりするのがいいわね! ねー!」