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あれこれ・あるがままに(第95回)    平成27年3月23日
                          
  
季節の鉢盛り料理(3/12)

 今夜は居酒屋カウンター席の大鉢(盛鉢)おばんざい料理がメイン。今年のイカナゴ漁の開始時期が遅く、ようやく「3月7日 イカナゴ新仔漁 網おろし(解禁)!!」のニュースが出た。早速、12日の土曜日、行きつけの冷水浦・カネマタ海産で求めてきた“かま揚げシンコ”を堪能する。
 ☆ シンコ ☞ スズキ目イカナゴ科の魚の稚魚、関西ではイカナゴ(漢字では玉筋魚)、和歌山ではシンコ(新仔)という。二年物の成魚はカマスゴ、漁期は3月いっぱいまでである。
 ☆ シラス ☞ シンコもシラスもかま揚げにすると形・大きさとも似ているが、全く別種。シラスはカタクチイワシ、マイワシの稚魚でおもに2㎝程度の大きさまでがシラスと呼ばれ、透き通った体をしている。やがて3㎝程度になると親イワシの様に銀色がつきはじめカエリと呼ばれ、5㎝程度になるとイワシと呼ばれる。
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 それでは、カウンターならぬ食卓テーブルに並んだ今夜のメニューの紹介。

◯  イカナゴのかま揚げ
 かま揚げシンコを大鉢(盛鉢)に山盛りいっぱい盛り付け、小皿に好みの量を取り分けながら、そのままか好みでポン酢をかけて食す。

◯ 湯浸し豆腐の木の芽田楽
 木綿豆腐1丁の長い方を縦に包丁を入れ、横に1センチほどの厚みで切り分け、鍋で湯がき、流しのタンク 上で大きめの深鉢に移し替える。このとき、湯を深鉢に豆腐ひたひたまで残す、こうすることで鉢が冷めにく い。やけ どに注意!!
 付け合わせの薬味は木の芽味噌。木の芽(山椒の新芽)をすり鉢ですりつぶし、麹味噌と少量のみりんを入れて擦りながらかきまでる。
 豆腐3切れ程を小皿に取り、小皿の横に木の芽味噌を添え、自分好みで豆腐に付けながら食す。

 〇 生け鯖煮付け
 煮付けるとき、土ショウガと自家製の梅干しを入れて炊く。角皿にそのショウガと梅干しを一緒に盛り付ける.。 ジ ジは途中でこの酸っぱい梅干しを箸に挟むが、よく合う。

 〇 肉じゃが
 具は牛肉と新ジャガ・新タマネギ、春の到来。このような野菜煮物の一品は箸休めのほっとする小鉢料理である。

 〇 白菜漬け物
 冬越え白菜の自家製浅漬け中皿盛り。ジジはこの浅漬けを途中何度もお手塩皿に取り、本枯節の削り節と醤油で食する。食し方はジジとたら婦人では流儀が違う。たら婦人は、言うならノーマル流で白菜漬け物の上全体に削り節を振りかけ、上から醤油を垂らすのである。
 ジジは、お手塩皿に白菜漬け物を取り、削り節は上から全体にではなく、白菜の横辺りに一つまみ置き、その削り節の上から醤油を垂らし、削り節から滲み出た醤油に白菜漬け物を付けながら食するのでる。どうでもいいことであるが、ジジは昔からその流儀なのである。

 〇 缶ビール、焼酎湯割り、ご飯軽く一膳
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 これから、タケノコ・木の芽・ワラビ・ウド・タラの芽・セリ等山菜のシーズンであるが、いずれの食材も下ごしらえに手間がかかるものが多い。ジジは食するだけだから手間いらず、5月のハチクタケノコまで嬉しい食卓が続く。