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あれこれ・あるがままに(第60回)    平成25年月25日

  
5月18日(土) 初夏の夕餉食卓
 
 5月の中旬ともなると、草木の芽吹き成長はすさまじいという程の勢いがあり、ジジの体力ではややたじろぎを覚える季節である。たら婦人のこの日のメニューは、ジジの体力相応の山菜と野菜中心の献立であり、ジジ上機嫌で晩酌を楽しんだ。働き盛りと肥満志向の御仁は参考になさらないよう、念のため。


ウドと生ワカメの酢のもの
 漢字で「独活」、ウコギ科タラノキ属の多年草で、食用とするのは土から顔を出したばかりの新芽の部分。4月末に橋本市の知人からコゴミ(屈)などと一緒にたくさん届いた。


ワラビと油揚げの煮もの
 漢字で「蕨」、全国に自生しているシダの仲間の一種で、若芽を山菜として食用にする。また、ワラビの根には澱粉が多く含まれており、このデンプンからワラビ餅のもととなるワラビ粉が作られる。ジジの実家からあく抜きして届いた。


キャラブキ (作り置き)
 漢字で「伽羅蕗」、ヤマフキの茎をあく抜きし、しょうゆ・砂糖などで伽羅(きゃら)色(濃い茶色)になるまで煮しめた佃煮。
 ヤマブキ(山蕗)は、キク科フキ属の全国の野山に自生している野生種。この5月3日、紀美野町の生石山近くで知人が持っている山荘までピクニックに行った際採取したもの。


大豆と昆布の煮豆 (作り置き)
 大豆は一晩水につけておくのがコツ。翌日、ことこと2時間ほど。時間がかかるが、好みの一品。


湯浸し豆腐の木の芽味噌田楽
 鍋に木綿豆腐を入れさっと沸騰させ、湯と一緒に深鉢に移す。小皿にとりわけ、木の芽味噌を添えて食す。


新生姜の麹味噌添え
 新生姜の一欠片(ひとかけら)を繊維に沿い細く棒状に切り、小皿に盛ってからほんの少し米酢を振りかける。このとき棒切りの生姜の色がピンクになるのは筋が多くよくない。さわやかさこの上ない一品。


剣先イカの辛子明太子和え
 この料理はイカの新鮮さと辛子明太子の善し悪しで決まる。イカは表皮を剥ぐと透き通るような身がよい。


小鰺の青じそ梅肉はさみ唐揚げ 
 小鰺は頭をとり腹開きにする。二つ折りにして爪楊枝でとめるが、間に青じそと梅肉をはさみ、片栗粉をまぶして揚げる。梅肉は「酒直」の「宝梅」姉妹商品としてビニールチューブ入りが販売されているのでお勧めである。


大根突の一夜漬け
 この漬け物に新鮮な釜揚げシラスを乗せ、ポン酢をかけて食す。漬け物というより絶品というほかない一品。「大根突」とは切り干し大根を作るときのようにスティック状に細切りにし、卓上加圧漬け物器で一夜漬けにする。
 この調理で一番たいへんなのは大根の細切りであるが、この漬け物が食卓に乗せられるのは調理器具の「大根突」のお陰である。漬け物の名前も器具の名前から「ダイコツキ」。


エンドウ豆ご飯
 エンドウ豆は家庭菜園から収穫のお裾分け。


飲み物
 ビール、焼酎湯割り。