時事折々トップへ あれこれ・あるがままに(第55回) 平成24年(2012)12月22日(2が多い日) |
第46回衆議院選挙結果は?祝電か? |
選挙結果(12月16日投開票) 自民294、民主57、維新54、公明31、みんな18、未来9、共産8、社民2、 大地1、国民1、無所属5 投票率 小選挙区の投票率59.3%、前回よりも10ポイントほど減少、戦後最低の水準 結果の分析(マスコミの見出し) 自公大勝325、再可決可能に! 自民党が単独過半数(241議席)を大幅に上回る議席を獲得! 民主党は公示前勢力を大幅に減らす惨敗! 日本維新の会は第3党となる50議席以上を確保! 日本未来の党は惨敗! ジジの投票行動 小選挙区 → 和歌山1区の自民新人(比例復活当選) 候補者の父親である和歌山県議との付き合いから 比例区 → 民主 原発問題につき民主の脱原発政策を支持することから 結果は祝電か? 自公勝ちすぎで祝電の電文控えめ 『ご当選おめでとうございます。ご活躍されますことを期待しております。』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 話しは変わり、「電報」について 子供の頃というとおよそ60年も昔のことであるが、ジジはよく郵便局に遊びに行っていた。そこで覚えたのが電報を送信する際に使用していた「通話表」(下記の表)である。当時、電報の受付と配達業務は郵便局が行っていた。ジジは郵便局員が今受付た電報を深刻な顔で『千鳥のチ、千鳥のチ、切手のキ、東京のト、クラブのク』と電話口で読み上げているのを見て興味を持ち、局員に通話表を教えてもらった。そして、朝日の「あ」、いろはの「い」と、「九九」を覚えるときのように繰り返し諳(そら)んじたので、今でもすらすら口に出てくる。通話表とは、受付をした局員が中継局に電話で中継する際に、雑音や話者の発音の癖などがあっても、原文を一文字ずつ正しく伝達する目的で生まれた。 ちなみに、電報の場合「送る」ではなく、「電報を打つ」という。この表現は、電報の配達局では中継局から送信の電話があると、局員がヘッドホーンでカタカナ専用のタイプライターの前に座り、電文用紙を挟み込み、電話から「朝日のア」と聞こえるや瞬時に「ア」のキーを叩く(打つ)のである。この光景のことから、電報は「送る」ではなく「打つ」となったという。 電話が普及されていなかった時代、電報は今のようにほとんど慶弔電報の需要だけではなく、上記の「チチキトク スグカエレ」あるいは「サクラサク」のように緊急のときの通信手段でもあった。昔、大学入試会場の門前では、遠方の大学を受験したので交通費のため合格発表を見に行けない受験生を相手に結果を電報で知らせる商売があった。「サクラサク」は合格電文であり、不合格は「サクラチル」であった。 世は携帯電話からスマートフォン全盛の時代に入ったというが、サクラ便りの電報を待つ若者の姿を想像できるであろうか! 原稿校了後にネット検索をしたところ、合否電文は大学によっていろいろであった。 <合格の例> 「サクラサク」早稲田大学他 「オチャカオル」お茶の水女子大 「オバコワラウ」秋田大 「クジラガツレタ」高知大 「アスワヤマニハナガサク」福井大 「ゴウカク」東京大学 <不合格の例> 「サクラチル」早稲田大学他 「ミチノクノユキフカシ」東北大学 「ダイブツノメニナミダ」奈良教育大 「サクラジマバクハツセズ」鹿児島大 「ムネンサイキヲキセ」:京都大学 なお、郵便も電話・電報もルーツは国営事業で所管は同じ逓信省であった。昭和24年、郵便事業は郵政省へ、電信・電話事業は電気通信省へ分離され、同事業は昭和27年電電公社(日本電信電話公社)として独立、昭和60年に株式会社として民営化された。郵便事業の民営化は平成13年である。 両事業はこのような歴史の中で、ジジの子供の頃は郵便も電報も郵便局が窓口であった。 <通話表> ア 朝日のア イ いろはのイ ウ 上野のウ エ 英語のエ オ 大阪のオ カ 為替のカ キ 切手のキ ク クラブのク ケ 景色のケ コ 子供のコ サ 桜のサ シ 新聞のシ ス すずめのス セ 世界のセ ソ そろばんのソ タ 煙草のタ チ 千鳥のチ ツ つるかめのツ テ 手紙のテ ト 東京のト ナ 名古屋のナ ニ 日本のニ ヌ 沼津のヌ ネ ねずみのネ ノ 野原のノ ハ はがきのハ ヒ 飛行機のヒ フ 富士山のフ ヘ 平和のヘ ホ 保険のホ マ マッチのマ ミ 三笠のミ ム 無線のム メ 明治のメ モ もみじのモ ヤ 大和のヤ ユ 弓矢のユ ヨ 吉野のヨ ラ ラジオのラ リ りんごのリ ル 留守居のル レ れんげのレ ロ ローマのロ ワ わらびのワ ヰ ゐどのヰ ヱ かぎのあるヱ ヲ 尾張のヲ ン おしまいのン ゛ 濁点 ゜ 半濁点 一 数字のひと 二 数字のに 三 数字のさん 四 数字のよん 五 数字のご 六 数字のろく 七 数字のなな 八 数字のはち 九 数字のきゅう 〇 数字のまる |