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あれこれ・あるがままに(第21回)    平成22年3月10日

  
3月6日・7日の土日、夕・朝・昼・夕の食献立
 
H22/03/06(土) 夕食献立
 鉢盛り シンコ(新仔)の釜揚げ ポン酢 ※1      浅大鉢
     豆腐の深鉢湯浸し(木綿豆腐) 木の芽味噌 ※2 深大鉢
 一品物 イサキ(伊佐木)の姿塩焼き ショウガ醤油    長角皿
     ホタルイカ(蛍烏賊)とワカメの酢味噌和え    円小鉢
     ナスと厚揚げの煮物               楕円小鉢
 漬け物 チョッペ菜(菜の花)漬け物 削り鰹と醤油 ※3 円中鉢
 番 外 新鮮レタス 生ハム少々添え ※4        楕円大皿
 ご 飯 白飯                      茶 碗
 飲み物 麦焼酎湯割り       琉球グラスコップ(透明淡グリーン)

H22/03/07(日) 朝食献立
 保存食 塩昆布<錦戸>まつのはこんぶ          瓶詰め
     梅干し<酒直>宝梅               蓋小鉢
 粥   茶粥(ほうじ茶)                茶 碗
 その他 昨夕のシンコとチョッペ菜の漬け物

H22/03/07(日) 昼食献立
 メイン お好み焼き                   鉄 板
     豆腐焼き ※5 
 飲み物  缶ビール         琉球グラスコップ(透明薄ブルー)
 その他  昨夕のシンコとチョッペ菜の漬け物

H22/03/07(日) 夕食献立
 一品物 造り(ヨコワ5きれ)              楕円小皿
     天ぷら(タラの芽2、車エビ小2、ケンイカ切り身小2)※6 角小皿
     煮豆 7                    円小鉢
 飲み物 麦焼酎湯割り              いつものグラスコップ
 その他 昨夕のシンコとのチョッペ菜漬け物、新鮮レタス、ご飯

献立添え書き
 
※1 シンコの釜揚げ
 スズキ目イカナゴ科の魚で
仔魚はイカナゴ(漢字では玉筋魚)、和歌山ではシンコ(新仔)という、二年物の成魚はカマスゴ。漁期は2月末〜4月初旬。「イカナゴ」という名前の由来は「いかなる魚の子なりや」、何の魚の子か?
 ジジは、2月に入ると、チョッペ菜(菜の花)の漬け物とシンコの釜揚げが待ち遠しい。

 3月6日、たら婦人が塩津浜の製造直売所まで行きシンコの釜揚げ出来たてを求めてきた。小皿に採りそのまま食するのも美味いが、チョッペ菜の漬け物の上にシンコをたっぷりのせポン酢をかけて食するのも美味い。

※2 豆腐の深鉢湯浸し(木綿豆腐) 木の芽味噌
 木綿豆腐を適当な大きさに切って小鍋で湯がき、豆腐の中まで温まったところで大深鉢に移すのであるが、このとき豆腐がひたひたになる程度に鍋の熱湯も深鉢に移す。取り皿に2,3片をとり、別に作っておいた木の芽味噌を付けながら
食する。
 この時期ジジの好みの一品。

※3 チョッペ菜の漬け物
 紀北地方の方言では頂上、頭頂のことを「テッペン」または「チョッペン」という。「チョッペ菜」とは、アブラナ科の菜の花の頭頂部(チョッペン)を摘んだ野菜で、これを塩漬けしたものが「チョッペ菜の漬け物」。緑の葉とこれに混じる蕾、ときに黄色の花びらが見え、見た目が春、ちら苦いところが美味い。

※4 新鮮レタス 生ハム少々添え
 糖尿対策レシピ。夕食にはノーカロリーでいくら食べてもカロリーカウント外の一品をつけてもらう。椎茸などのきのこ類やワカメなどの海草類もノーカロリー食品である。


※5 豆腐の鉄板焼き
 木綿豆腐の四つ切りを厚さ1センチほどの四角片にし、お好み焼きを焼いている横で焼きながら、お好み焼きが出来るまでの間ビールのあてにする。美味いということではないが、間が持つ。

※6 天ぷら
 この時期、タラノメ(たらの木の若芽)やコゴミ(草蘇鉄の若芽)、ウドの新芽などの山菜が出てくる。ジジはこれらの天ぷらを好む。その香りがよい。ウドはワカメと酢の物にして食するのも好む。

※7 煮豆
 この料理は下ごしらえと出汁の料理である。大豆は前夜から一晩水につけ置く。出汁は鰹節や昆布ではなく煮干しの出汁がよい。他に鮎や川じゃこ、ワカサギを軽く焼いて乾燥させたものを使っても風味があってよい。
 たら婦人は、煮干しのときはあらかじめ出汁をとってから炊くが、川じゃこやワカサギがあるときは水炊きの豆の上に小魚をのせてことことと3〜4時間炊く。鮎は適当な大きさに切って使う。具はこんにゃくの細いタンザク切り、にんじん、昆布(煮崩れしない質のもの)等。
 味付けは薄口の醤油だけで砂糖は使わない。砂糖を見せると総菜売り場の煮豆になってしまう。1回炊くと2,3日続けて食卓に出るがかまわない。