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あれこれ・あるがままに(第162回)  令和3年12月30日
                          
  
冬  至

 今年(令和3年)の冬至は、12月22日、穏やかな日であった。そして、翌23日は、前日にもまして快晴の、陽気が感じられる日となった。
 冬至は北半球において1年で最も日照時間が短い日のことで、冒頭、「今年の冬至は」と書き出したのは、暦の毎年同じ日ではない。ただ、毎年、夏至は6月20日か21日か22日に、冬至は12月21日か22日になる。暦の日付の決定には、地球の「地軸の傾き」と「公転」、世界の大半で採用されている「太陽暦」が関係しているが、この関係性の詳しい説明まではジジの能力を超える。

 冬至は1年で最も昼が短い日のことであり、太陽の力が一番弱まる日である。よって、この日を境に再び力が甦ってくることから、古来より、太陽が生まれ変わる日ととらえ、世界各地で冬至の祝祭が盛大に行われていたようで、冬至は別名「一陽来復(いちようらいふく)」とも言い、長く寒い冬が去って、恵みの春がやってくることを願ったと言われている。

 俗に「冬至10日過ぎればアホでも分かる」ということわざがある。冬至を十日も過ぎればめっきりと日が長くなるので、どんなに鈍い人でも気づくということであるが、事実、新春が明けると誰でも実感する。
  シルバーペア はつ春明けて 暖を待つ

 今年も年の瀬になりました。来年も続けようと思っていますので、どうぞよろしく。皆様良いお年をお迎えください。(年の瀬→あれこれ・あるがままに 第43回)