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あれこれ・あるがままに(第160回)  令和3年10月31日
                          
  
実りの秋・文化の秋

<実りの秋>
 ジジの出身地は、和歌山県那賀郡川原村(現:紀の川市)にあった大字野上と称した集落である。川原村は、東西に流れる紀ノ川の約20キロ上流域の右岸側に位置し、北側には和泉山脈を構成する葛城連峰が連なり、同連峰の中心峰・和泉葛城山(標高858m)の南麓辺り一帯にあたる。

 一帯は、ジジが生家を巣立った18歳の昭和37年頃までは一面の稲作水田であったが、その後農業構造の変化にともない果樹栽培に切り替わっていった。今、生家もミカンに柿、モモ、イチジク栽培が中心である。

 さて、実りの秋であるが、今、生家では平核無柿(ひらたねなしがき)がシーズンを迎えている。そこで、既に自家消費用に2回ほどもらってきてジジとたら夫人が賞味し、子供らにも送ってやった。また、夫婦の知人ら用にも分けてもらい贈答し大変喜ばれている。
 収穫までは生家の甥夫婦が汗を流す。ジジ夫婦は宅配便伝票の宛名書きを手伝うだけであるのに、間もなくお礼の電話がかかってくる。いずれも「立派な柿だこと!ありがとう!美味しかった。」という反応がうれしい!。甥夫婦のお陰で気持ちのよい思いをさせてもらっている。
 (平核無柿の説明は後記)

<文化の秋>
 ○ 10月10日(日) 
   片男波公園野外ステージで開催された第22回和歌の浦万葉薪能を鑑賞
      演目 大蔵流(おおくらりゅう)狂言の「棒縛(ぼうしばり)」
      観世流(かんぜりゅう)能楽の「熊坂(くまさか)」

 ○ 10月24日(日) 
   和歌山県民文化会館で開催された第16回和歌山県民俗芸能祭を鑑賞 
      演目 那智の田楽   那智田楽保存会(那智勝浦町)
                    ユネスコ無形文化遺産 国指定重要無形民俗文化財

         花園の仏の舞   花園郷土古典芸能保存会(かつらぎ町)
                    国選択無形民俗文化財

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(平核無柿の説明:ネットを検索から『旬の食材百科』の引用)
 【平核無柿(ひらたねなしがき)は原産が新潟県の柿で、明治時代に、山形県鶴岡町の農家が新潟県の苗木商から仕入れた苗木に混じっていた、もともと種が出来ない変わった品種を育成されたものが山形県の庄内地方で「庄内柿」として広がっていったとされています。
 このように平核無柿は地方により、「八珍柿」(新潟)、「庄内柿」(山形)、その他にも「紀の川柿」(和歌山)や「おけさ柿」(新潟県佐渡市 農事組合法人羽茂果実協会の登録商標)などとも呼ばれその名称でも出荷されています。
 新潟県の「八珍柿」とは、 「越後七不思議」の次の、八番目の珍、という意味で付けられた名称だそうです。
 渋柿なので渋抜き後出荷されます
 平核無柿は渋柿なので、炭酸ガスなどを使って柿渋を抜いて出荷されます。このような渋抜き処理をした柿を「合わせ柿」または「さわし柿」といいます。
 現在、この「庄内柿」(平核無柿)のもともとの原木が新潟県で発見され、 昭和37年に「八珍柿」の原木として新潟県文化財に指定されています。
平核無柿の特徴は、なんといっても種がない事でしょう。そのため非常に食べやすい果物といえます。果実の大きさは240g程で形は偏平で四角に角張っています。果皮の色は橙色で光沢があり、甘みが強く、果汁も豊富で、果肉が硬くなくそれでいて柔らかすぎず程よい食感が味わえます。】