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あれこれ・あるがままに(第148回)    令和2年8月25日
                          
  持 続 可 能 な 開 発 目 標(S D G s) 
 立秋(8/7)を過ぎても酷暑続きで、コロナ禍の終息の見通しも明らかではない状況、身も心もへばり加減のそんな8月22日(土)の午後、空一天にわかに掻き曇り短時間であったが大雨。その日の夕方から夜にかけて涼しく一息ついたような心地がした。

 ところで、今年も暑中お見舞い・残暑お見舞い状をたくさんいただいたが、時節がらのお見舞いに加えコロナ禍のコメントが記されていたのが多かった。そのようなコメントの中でコロナ禍を『持続可能な開発目標(SDGs)』との関連で分析していた一文が印象に残った。

 外務省のホームページによると、『持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さないことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。』とわかりにくい説明があり、17のゴールは下段のようにまとめられている。

①貧困をなくそう  ②飢餓をゼロに  ③すべての人に健康と福祉を  ④質の高い教育をみんなに  ⑤ジェンダー平等を実現しよう  ⑥安全な水とトイレを世界中に  ⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに  ⑧働きがいも経済成長も  ⑨産業と技術革新の基盤をつくろう  ⑩人や国の不平等をなくそう  ⑪住み続けられるまちづくりを  ⑫つくる責任使う責任  ⑬気候変動に具体的な対策を  ⑭海の豊かさを守ろう  ⑮陸の豊かさも守ろう  ⑯平和と公正をすべての人に  ⑰パートナーシップで目標を達成しよう

 冒頭に書いた、「印象に残った一文」というのは、大阪の弁護士法人法律事務所が季節ごとに発行している「事務所報」の暑中見舞い版に掲載されていた所長弁護士F氏のコラムであった。
 それは、『 新型コロナウィルスの厄災は、人類への警鐘です 』と題するコラムで、三節の構成であった。第一節目は新型コロナウィルスの分析・対策、第二節目は持続可能な開発目標(SDGs)との関連が記載され、そして第三節目はF氏の見解が述べられていた。

 ここで、著者了解の下その第3節目を引用して紹介したい。
 『新型コロナウィルスの厄災は、人類への警鐘です』 第3節 :
 3.新型コロナウィルスは一旦は収束しても、新しいウィルス・自然災害は、次々と生まれてきます。
 私達は今回のウィルス対策だけではなく、大自然・人間関係を大切にする日々の営みにおいて、もっと真摯に対応していかなければならないのではないでしょうか。
 折から上記のようなSDGsの理念が全世界に掲げられています。
 企業だけではなく、それを支える地球上のすべての人々が、この理念を自らのものとして、常に地球環境の保全の必要性を心に留め、たとえ小さなことでもいつも節約の心を持ち、買い物も真に必要なものだけにして永く大切に使い、資源の使い捨てをしない心がけを持つこと、生活様式・働き方もモーレツ社員的な働き方を考え直し、家族・友人・知人との交わりの時間を増やし、社会貢献に参加するとといった、人として心豊かで謙虚な生活態度が求められているのではないでしょうか。
 私達、地球上のすべての人がこうして少しずつでも地球環境の保全の努力をすることで、かけがえのない地球環境を守り、あらゆる人の格差をなくし、健康的な生活が確保されれば、すべての厄災の拡大・深刻化を防止することになるのではないでしょうか。
 これは大変難しいことですが、力を合わせて取り組んでいかなければならない課題でしょう。』(令和2年8月)
                        
 ジジは上記コラムを読んだとき、コロナ禍の本質の分析として理解でき、同調の思いで印象に残ったのである。
 上記「事務所報」が配達された数日後、朝日新聞で次の見出しを目にした。
   【コロナ禍 試練のSDGs】(8/11・13版・2面)
   【SDGs 持続可能な明日へ オンラインで先生も勉強】(8/12・13版・20面)

 ジジは、F氏に懇意にしていただいているが、常々同氏の有能さと見識に敬服している。今回同氏のお許しを得て、失礼ながら三節目を引用させていただくことにした次第。当サイトの値打ちが増した思い、ありがとう!!。