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あれこれ・あるがままに(第139回)    令和元年11月25日
                          
  14回目の車検受け・ようやく生還
車庫に収まった
マーケット駐車場
1 車検入庫
 愛車ジャガー・ディムラーダブルシックスは、老体ながら、この5月に14回目の車検受けのため自動車整備工場に入庫、この11月20日、ようやく半年ぶりに自宅車庫に帰還した。
 今年6月6日に自動車検査証有効期間が満了するので、5月25日、いわゆる車検受けのため整備工場に入庫した。これまで、初度登録時(有効期間3年)の第1回目から以後2年毎に12回、計13回の検査を受けたので、登録後27年を経過し使用期間は28年目に入った。3年+2年×12=27年。これだけの使用年数が経過しているのに、見た目の美しさは衰えを感じさせず、スタイルの古さも感じさせない。

 現下のクルマ事情では、通勤やドライブなどいわゆるマイカーとして日常的に使用し、28年目に入ってもなお現役稼働している自動車は、国産・外車を問わず少ないと思う。ジジも76才の高齢現役であるが、このクルマとはお互い元気で活動的ないい時代を駆け抜けてきた。いい思い出ばかりの付き合い。よって、今、「ここが悪い」「あそこも悪い」というように世話がかかるようになっても、治るのか心配が先で嫌な気は起こらない。「単に移動の足としてのクルマ」ではなくなり、「ジジと言えばジャガー」という存在になっているので代えがきかない。そこで、今回も、整備工場に念入りの点検サービスをお願いして送り出した次第。

2 今回の車検
 車検に出した先は、ジャガー正規ディーラーの工場ではなく、「自動車板金修理」を看板とするいわゆる町工場である。
 和歌山ではジャガーの正規ディーラーが約15年ほど前に撤退したので、その後の修理点検作業には難儀してきた。しばらくは堺市のジャガー正規ディーラーに持ち込んでいたが、エンジン不調が持病のような症状となり、ジャガー和歌山の元オーナーから滋賀県草津市の工場を紹介され、遠方であるが世話になった。その工場オーナーはジャガーディーラーの技術畑を経て独立された方で、オールドタイプジャガー車の仕組みにも詳しく高い技術力を持っていた。お陰でエンジンの持病も見事本復し、ジジはその工場オーナーのことをを「滋賀の名医」と呼んでいる。

 このような事情から以後「滋賀の名医」の世話になっていたが、ジャガーも寄る年波で足腰や各器官が弱り、頻繁に手入れの必要があるようになり、その度に遠方の滋賀県までというのも双方に負担が大きいので、この7~8年程は自宅近くの町工場をホームドクターのような形で頻繁にお世話になっているのである。
 
 ところで、このジャガーの修理は年々やっかいになってきている。その主な原因は、1992年式のジャガー・ディムラーダブルシックスは25年程前の平成6年頃に生産中止になっており(その情報が出たので、平成4年にあわてて購入した)、現在部品取りができる自動車も殆ど残っていないというのが実情で、取り替え部品の調達が著しく困難になっているからである。
 今回の車検に当たり不具合カ所は以下のような状況であったが、依頼先の町工場は困難を乗り越え車検を通してくれた。ジジは今回の車検作業を通じ同工場との信頼関係が増し、このクルマの上がりを見極める「看取り医やな」と思った次第。
 今回の車検が終わった看取り医の感想は、「上がりは未だ少し早い」とのこと。ありがとう。

3 不具合カ所
 クランクプーリー (この部品はクランクシャフトによりエンジンにつながる部品で、人で言えば循環器系の心臓に繋がり血液やリンパ液などの体液を体内で輸送し循環させる働きを行う器官である。)
 ダイナモ  (発電機)
 エアコン・クーラーに繋がるパイプ類 (経年性の劣化)
 ヘッドライト (照度不足の症状、人で言えば「白内障」のような症状。
 燃料タンク切り替えスイッチ (作動不良。このクルマは45リットルが入るタンクが左右両側にあり、合計90リットルを積んでいる。ゲージの目盛りが下がってきたのを目視で確認し、手動スイッチで左右のタンクを切り替える仕組みになっている。人で言えば摂食嚥下機能障害。)

4 おわりに
 今回ジャガーが無事生還し、自宅車庫に窮屈そうに収まった様子を見て、大げさであるが、なんだか「これで五体満足やな」というような気分がした。情緒的すぎ!!そんな大層な問題か?、たかがクルマやないか!!。肝心なのは乗り手の方の五体の元気さ!!しっかり行こう。

5 ジャガー・ディムラーダブルシックスの概要
※ ディムラー(DAIMLER)ダブルシックス(初度登録1992年06月)
  ボディタイプ セダン   ドア数 4ドア     乗員定員 5名
  型式 E-DLW  全長×全幅×全高 4960×1770×1375mm
  ホイールベース 2865mm   トレッド 1480/1495mm   車両重量 1910kg
※ 燃費・性能・詳細スペック
  <エンジン・燃料系>
  エンジン型式 9P   最高出力 255ps(188kW)/5000rpm
  最大トルク 39.7kg・m(389.3N・m)/3000rpm
  種類 水冷V型12気筒SOHC    総排気量 5345cc
  内径×行程 90mm×70mm    圧縮比 11.5
  燃料供給装置 ルーカス電子燃料噴射   燃料タンク容量 90リットル
  使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
  <足回り系>
  タイヤサイズ(前) 215/70VR15  タイヤサイズ(後) 215/70VR15
  最小回転半径 6.2m