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あれこれ・あるがままに(第123回)    平成29年7月29日
                          
  
大谷山荘(平成28年日露首脳会談の会場旅館) 
  ジジとたら婦人のミーハー的行動の一つに、サミットなどの国際会議が行われた会場の体験旅行がある。2008年の北海道洞爺湖サミットと2016年の伊勢志摩サミットは、そのいずれの会場ホテルとも体験宿泊旅行をしている。
 今回は、先月6月29日、一昨年(2016年)に山口県で行われた日露首脳会談の会場になった「大谷山荘」の体験旅行をしてきた、安倍首相の本籍地は山口県大津郡油谷町(現:長門市)であり、大谷山荘は長門市の湯本温泉にある。このようなゆかりからの会場選択となったのであろう。

 事前に準備した旅程表は下記のとおり。大きな災害が出た西日本豪雨の数日前であったが、旅行中の雨は旅程に支障が出る程ではなく、ほぼ予定どおり楽しむことができた。
                         旅程表(クリック拡大9

 大谷山荘について
 旅行前には予備知識がなかったので、日露首脳会談の会場になるほどであるから立派な施設であろうとは思っていたが、「大谷山荘」という名前から勝手に高級料亭風と思っていた。しかし、事前に思っていた「山荘」のイメージとは大違いの、大規模高級リゾートホテルに劣らない規模であった。
 また、提供されるサービスも一流のクラス、館内レストランで食した夕食は食材も調理も上級の格付けができるものであった。テーブル上には一人にコンロが二つ、一方は小鍋、他方は陶板鍋が載っていた。途中で仲居さんが見計らってコンロに火をつけに来たが、二つのコンロとも一度に点火しょうとする。ジジが「おい!おい!我々は年寄りでペースが遅いから、両方一度に出来上がると困るように思うが・・」と言うと、仲居さんは「陶板の方は出来上がりに時間がかかります。鍋が終わる頃丁度よくなると思いますが、お客様の仰るようにできます・・」と言う。仲居さんの言うようにしておいたところ、まさしく!まさしく!。次に仲居さんが陶板鍋の蓋を取りに来たときは、二人とも和牛しゃぶを食し終わる頃で、蓋を取ると鮑の姿焼きが丁度よくなるタイミングであった。料理は、食材の味だけではなく、見た目も出てくるタイミングもすべて味のうちである。
 なお、ジジは当日の夕食のお供に「東洋美人 一番搾り純米吟醸酒」をチョイスした。この日本酒は当日プーチン大統領が絶賛したのだという。

 さて、当日、我々夫婦は5階の庭園を望むモダンな洋室ツインを利用したが、プーチン大統領は7階の部屋を使用したという。2階上は高級スイートであろう。なお、当日、安倍首相は大谷山荘の系列旅館「別邸音信(おとづれ)」を利用したとのこと。
 次に、たら婦人の興味は大統領一行の人数、フロアにいた和服の従業員さんに「プーチンさんがお泊まりになったときは随行の方も多かったのでしょうね!」と話しかけたそうな。答えは「ご一行様は300人ほどでしたが、なんとか・・」ということであったという。露大統領の一行ともなるとそんな大きな規模なのか、たら婦人は30人ほどを想定しての質問であったらしいが、その人数はジジにも想定以上であった。
 後で旅館の規模について、ネット検索すると次のとおりであった。
 【収容人数】 550人
 【客室数】 和室 86、ツイン 20、露天風呂付客室 8
 【温泉】 男女別室内大浴場 露天風呂は檜露天風呂、岩露天風呂、寝湯の3カ所、ジャグジー

 大谷山荘は売店設備も充実していた。いわゆるお土産店舗のほか陶磁器店、そして女性用品のブティックの3店舗があり、たら婦人はお土産店で知人へのお土産用に「本多屋の外郎」(第26回全国菓子博覧会で茶道家元賞)を購入、ブティックでは長女にハンドバッグ、自分用に上着など3点を購入していた。帰ってから、早速お友達との食事会に着用していったところ、たいへん好評であったと悦に入っていた。

 大谷山荘で行き届かなかった点を一つ。当日、大型観光バスで生命保険会社の女性中心の団体が宿泊したようである。その団体はカリキュラムがあるのか、グループで館内を行動していた。当日、1階ロビーフロアでは音楽の生演奏が断続的に催されていたので、ジジとたら婦人も夕食後に生演奏の終わり頃に鑑賞した。やがて演奏が終わり、上記の団体と思われる女性の一段も一斉に移動していた。
 翌日、たら婦人がジジに話したのは、「昨晩、演奏の後のトイレでえらい目に遭ったの!!・・」。聞くと、用を足した後、トイレのペーパーが予備を含め全くなくなっていたので慌てたというのである。隣のスペースにも行ったが全く使い切っていたのだという。たら婦人はどのように始末したのか?
 このような団体が入ったときは、この旅館クラスであれば気をつけた方がよいのではないか、というのがたら婦人の言い分。

 長門市にある湯本温泉は、音信川を挟んで旅館が並ぶ温泉街。約600年前、大寧寺の住職が見つけた温泉であるという。現在、音信川の両側に大谷山荘を含め約13軒の温泉宿があるという。大谷山荘のことは、たら婦人に言わせると、「今まで宿泊したリゾートホテルや旅館では3本の指に入る」という評価。もっぱら、ブティックの買い物がプラス評価になったのではないか??

                     旅の写真

山荘エントランス

山荘入り口

玄関ロビー


ロビーからの景色
 

5階ツインルーム

1階ブティック

お土産店

お土産の外郎