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あれこれ・あるがままに(第108回)    平成29年4月19日
                          
  
桜     雨 
岡口門から入場 
城内 
二の丸庭園 
追回門(4/8) 
4/4の追回門 
 
 今年の桜を話題にするには“雨”と“冷え”を抜いて語れない。3月30日(木)に紀三井寺の標本木による開花宣言があり、翌週の4月7日(金)から9日(日)にかけた週末、和歌山城の桜は7~8分咲きくらいの丁度見頃であった。しかし、雨・雨続き。その後は花冷え続き。
 桜の時期はいつも雨が多いように思うが、桜と雨・冷えが連結して季語になっている例として次のようなものがあり、けっこう数が多い。おそらく、楽しみであったせっかくの桜の景色が雨・冷え、残念とも風情があるとも何れにしても印象が強いのであろう。
    花の雨(はなのあめ)=  桜の花に降りそそぐ雨
    桜雨(さくらあめ)= 桜の花が咲く頃の雨
    花の雫(はなのしずく)= 花から滴り落ちる雫のこと
    花時雨(はなしぐれ)= 桜が咲くころの冷たい雨
    花冷え(はなびえ)=  桜の咲くころ急に冷え込むこと
    桜流し(さくらながし)= 花びらを散らす雨のこと

 そのまた翌週の4月半ば散り始めの時期になって天気が回復した。雨の中の満開も、青空の下の満開も、桜は桜。桜咲く4月は入学や進級など新しい出発の月であるが、ジジが所属する法律事務所でも同僚弁護士が和歌山弁護士会の副会長に就任した。36歳の人、これから花も実もある活躍の人生を歩むのであろう。
 思えば、ジジが副会長を務めたのは平成元年のことであった。その年は6日間だけの昭和64年.。1月7日には小渕恵三官房長官が総理大臣官邸での記者会見で「新しい元号は『平成』であります」と公表した年である。あれから28年の歳月、平成生まれの社会人が多くなり昭和の面影も徐々に失われつつあるが、「平成」も2年後の平成31年1月1日に改元の予定とか。ジジはこの出来事に接して目標が見えた気がする。そうだ!平成の末までは心身公私とも現役を続けよう!!来たるべき次の世は命続けよう!!何れも「天の神様の言うとおり・・・柿の種・・・」ではあるが。

 4月はもう一つ、外したくても外せない出来事があるのであった。ジジは昭和18年4月19日生まれ、このコラム公開の日が74歳の誕生日である。この年になって、来し方おりおりに「たら・たらの思い」は残るとも!悔いはなし。
 なお、我が弁護士人生、人呼んで「弁護士らしくない弁護士」との評あり。そのように評した人がイメージする弁護士像は、重厚・慇懃無礼(表面の態度はきわめて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているさま)なのであろう。
 確かに、ジジは重厚さには距離があると思うが、その分尊大さはないと自己評価、そして、相手と「同じ目線」であるから相手から見ると「らしくない」と映るのであろう?これまた肯定的自己分析で納得している。

 おわりに、「弁護士らしくない」イメージを助長させる結果を恐れず、『誕生日(S18/4/19) 語呂合わせして たわれ歌』を一首。
    18や 419たくさん 昭和平成 改元の世も
   (インパチや よい具たくさん 昭和平成 改元の世も)
 インパチとは、麻雀で親の跳満(ハネマン)のこと、親の満貫(マンガン)は12000点、ハネマンは5割増しの18000点でインパチという。具とは、道具、器具 手段、料理の主材料にまぜる副材料となるもの、また、つれそう人、妻を意味するという。これらから、たわれ(戯れ)歌の心は、「インパチの跳満ゲットという面白いこともあった、いろいろのよい具にも巡り会って昭和平成を過ごした、生前退位改元後の世も命ある限り続く限り・・」というような、とりとめもない戯(たわむ)れそのままである。