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 あれこれ・あるがままに(第3回) 


平成19年4月21日


              

アナログ・デジタル

【PowerShot】

【IXI】

                         デジカメ

「庭の花おりおり」はH17年2月に開設したが、花の写真撮影用のデジタルカメ

ラははじめキャノン【IXI】を使った(デジカメ自体初めてであった)。このカ

メラは、これまで使っていたアナログカメラ(フィルムカメラ)のキャノンオートボ

ーイの延長で、いわゆるバカチョンカメラである。手軽で写り映えも良い優れもの

で、ファインダーをのぞきながらの撮影ではなく、老眼鏡をかけて液晶画面を見なが

らのへっぴり腰撮影スタイルにも慣れた。


 慣れたころ、新聞紙上でキャノンデジカメ「EOS」の一面全体広告が目に付い

た。これまでアナログの【EOS10QD】を使い、「望遠レンズ」「接写レンズ」

も揃えていたので(性能的には最高と思う)、今度はデジカメのEOSが欲しくな

り、直ぐに「ケーズ電器」に買いに行った。店員にデジカメEOSの使い方について

あれこれ質問をしたところ、「お客さん、このカメラは難しいのでこちらのカメラに

されたらどうですか?」と勧められたのがキャノン【PowerShot】である。おそら

く、休日のこととて普段着の貧相な老人を見て善意のアドバイスであったのであろ

う。このカメラは、花の近接撮影からマクロ撮影まで店員が勧めたとおりの性能で不

足なく1年間使った。


しかし、このカメラをある程度使えるようになると、「難しい!」と店員に言わ

れたデジカメEOSに気が向いた。今度は店を変え「joshin電器」に行って、余計

な質問はせず「これください」ということで、「標準レンズ」のほか「接写レンズ」

もつけて【EOS Kiss Digital N】を購入した。


今までのアナログEOSと同じように満足感があった。が、思惑どおりでなかっ

たところが3点ある。


 その1は、液晶画面を見ながらではなく、昔ながらのファインダーを覗く方式


 その2は、望遠レンズも接写レンズもアナログEOSと共用できたこと

 その3は、接写レンズの被写界深度が浅くピントが合う範囲が狭いこと


 老眼鏡をかけたアナログ人としては、デジカメとアナログカメラでは構造・仕組み

が全く違うと思っていた。デジカメEOSも【IXI】や【PowerShot】のようなコ

ンパクトデジカメと同じく、「デジカメ特有構造」であると思っていたのである。し

かし、デジカメEOSはコンパクトデジカメの構造・考え方とは違い、デジカメEO

SもアナログEOSもレンズ交換可能タイプの「一眼レフカメラ」という点で共通構

造であったのである。

 よって、レンズ交換可能タイプであるため、撮影画面を液晶画面に表示させるのは

困難で、その1のファインダー方式となるのであり、当然のことながらその2のよう

にレンズは共用できるのである。更に、一眼レフカメラであるEOSでのマクロ撮影

は、それ用のレンズを使用するのであるから、被写界深度が浅い(対象に対するピン

トがばっちり合う)のは当然である。これに対し、コンパクトデジカメのマクロ撮影

は同じレンズでズーム機能を使うのであって、それ用のレンズに交換して撮影するE

OSとは仕組みが違ったのであった。

 これらのことに気付くまで時間がかかった。

 このことに気付くと、【PowerShot】の良さを再確認することになった。マクロ撮

影での被写界深度がやや深いのも、かえって最近小泉前首相が肯定的に使った「鈍感

力」というプラス評価となったのである。



 注

 ○ 小泉前首相発言(2007/02/21)

     安倍内閣の支持率低下に悩む、政府・与党幹部に対し、「支持率は気にする

  ことはない。目先のことには鈍感になれ。鈍感力が大事だーー。いちいち気に

  するな。」


 ○「鈍感力」 渡辺淳一 集英社刊

   些細なことで動じない、「鈍さ」こそ、今を生き抜く、新しい知恵