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あれこれ・あるがままに(第17回)    平成21年11月23日

紅葉二題

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 紅葉黄葉の季節

 左の写真は、11月10日(火)、高野山で開催された公用の会議に出席した折に「紅葉黄葉」を写したものである。場所は「蛇腹路」。

 高野山真言宗総本山金剛峯寺のホームページで、蛇腹道は次のように紹介されている。
 『伽藍入り口から東塔東側付近までのびる小道を「蛇腹路」と呼びます。高野山はお大師さまが「東西に龍の臥せるがごとく」と形容され、壇場伽藍を頭として現在の蓮花院(れんげいん)までを龍が臥している形に例えたのでした。そして、ちょうどこの小道が龍のお腹付近にあたることから蛇腹路と呼ばれるように なりました。』

 右の写真は、10月25日(日)の朝、管理人宅玄関アプローチの蔦盆栽である。写真奥の水瓶には金魚。

 この蔦盆栽は、約25年ほど前にもらったものであるが、「縁つなぎ」の思い出がある。
 当時、司法書士事務所開業間もない男性と法律事務所勤務の女性が恋愛中であった。男性は学者タイプの美男子、女性は聡明な美女であった。二人が結婚に一直線に進むには二つのバリアがあったのである。一つは、女性が二人姉妹の妹であって、姉の方が両親の住居とは遠い東海地方の医大勤務医(現在は教授)とさっさと結婚してしまっていたという事情があり、両親が妹の方に「婿養子」を切望していたので、姓を変える形の結婚には首を縦に振らなかったこと。もう一つは、男性が長男であったこと、人柄がどんなバリアであろうと蹴散らして己が欲望に猪突猛進するというタイプではなく、理路整然学者タイプであったことである。

 男性はジジと懇意な間柄であったので、ここでジジの出番。ジジとたら婦人は女性の両親宅に説得の訪問をした。両親がジジ夫婦の訪問を受け入れるということは、恐らく既に決めていたのであろう、訪問後間もなく男性から両親が姓を変える形の結婚を受け入れてくれた旨報告があった。
 蔦盆栽は、その説得訪問の際、話題の延長で庭の盆栽をほめちぎったことからいただいたお土産の一鉢である。
 二人の結婚生活は順風満帆。一男一女、長男は今年春神戸大学医学部に合格、妹も学業優秀という。おめでとう。