週刊報道ワカヤマ Y55(2006年5月5日)
                              

   
時  事  折  々 (第16回)   田  中  昭  彦

                   痛 快 ! G W 計 画

                                  
                                   (表題 編集人藤原無我氏)

 目に青葉 お好み焼きに カツオぶし

 日曜昼前、パソコン画面の原稿用紙に本誌5月5日掲載予定用「時事折々」の書き出しを

「目に青葉山ほととぎす 初ガツオ」と打ち込んだところで、WEB検索に「目に青葉」と入力

してみたら冒頭の俳句(中国新聞社・てっぱん文芸)が目についた。おもしろい。早速、たら

婦人に「オーイ、昼飯はお好み焼きにしてくれ!」 キャベツがたっぷり入ったヘルシーお好

み焼き、仕上げ前ソースの上から香りのよい上質の花ガツオをかけ、花びらが舞うのを見

ながら先ずは缶ビールをプシュッ!。旨い。

 この時期、旨いと言えば初鰹もそうであるが、ワラビヤマブキ、タケノコなど野山のもよい。

 そうだ、今年も連休には愛車ジャガーで野山に出かけよう。ジジの気に入りのコースは
二つ。

 一つめは、吉備インターからR424で美山経由、高野龍神スカイラインを通って高野山へ

上るコースであるが、護摩壇山に至るコースの両側は広葉樹や蔦の柔らかい緑が萌え出

で、その美しさにしばし車を止めては見とれることにしている。このころ、腹の虫から合図が

あり、予約しておいた一の橋たもとの宿坊・清浄心院へと急ぎ、精進料理の昼食をゆっくり

いただく。
 その後は折角ですから奥の院に参拝し、帰路に先ずは濱田屋で胡麻豆腐(たら婦人の

好み)と木綿豆腐(ジジ好み)を買い、花坂まで下って交差点を左にとり、すこし行ったとこ

ろで焼き餅を買う。ここの焼き餅は小ぶりでたいへん美味しい!そうである(ジジは糖尿も

ちであるから餅は食さない)。R480を志賀から笠田へ下っていくが、このルートは田園風

景が続き、ほとんどクラシックカー化したジャガー(半世紀余り前から外観がほぼ同じ)の美

しい姿がよく似合う快適な道筋だ。

 R24に出て西へ少し進むと、万葉歌の背の山から紀ノ川に浮かぶ小島(船岡山)辺りの

景色を見て、青洲の里方面に右折し、広域農道に出る。途中でジジの実家に胡麻豆腐と焼

き餅を置き、根来寺経由で備前から再びR24というコースである。
 
 ここでコースを外し我が愛車自慢と反省。ジジのジャガーはダイムラー・ダブルシックス。

5、34リッター、初度登録平成4年からまる14年、走行距離12万キロ余りのジジと同じく

晩年の域、車両重量は1910キロでトヨタクラウンより300キロ重い(クラウンに小錦より一

回り大きい人が乗ったほどの重量)。当然のことながら消費燃料が多く、環境に申し訳ない

ことをしてきた気持ががあるので、次の車はハイブリッドカーか、できれば電気自動車がい

いなと思っている。

 二つめのコースは、桃山から鞆淵、花坂に至るルートである。このコースは桃山の里を抜

けた辺りから山藤の花がいたるところに下がり、鞆淵神社には宝鐸草(ホウチャクソウ)が

群生する。上鞆淵に入ると、真国川支流沿いに友人が広大な土地を切り開き、大きなログ

ハウスをほとんど一人で建てた別荘がある。休日は滞在していることが多いので、そこで

昼食にすることにしているが、辺りには蛇がかま首を持ち上げているような花姿の天南星

(テンナンショウ、別名マムシグサ)があちこちに見られる自然豊かなところである。休憩の

後志賀から花坂へ、そこでやはり焼き餅を買い、今度はR370を丹生川沿いに九度山まで

下り、R24に出てここから一つめのコースと同じルートで帰る。

 今年のコースは?(今、椿山ダム近くの、みやまの里公園にある藤棚ロードが見頃であ

るとのこと、前に行った子安の地蔵さんも見事であったが、こちらの方にも行ってみたい)

、連休の天候は?孫ご来訪のご予定は?不確定要素が多く、果たして実現可能性は?