週刊報道ワカヤマ Y27(2005年8月19日)                              


       時   事   折   々 (第7回)    
   
 

           この国の行く末案じる9/11
                                     (表題 藤原無我氏)


                               時  事  折  々     田  中  昭  彦
 
 灼熱の日が続いている。8月に入り、6日は広島原爆の日(黙祷)、その日に夏の高校

野球が開幕し、我が和歌山県代表は初日に敗退してしまった。8日は郵政民営化法案

が参議院で否決、衆議院解散、9・11総選挙という事態が生じた。9日にアメリカの宇宙

ロケット・スペースシャトル「ディスカバリー」がなんとか無事地球に帰還した。時事(爺)に

は、被爆者の知人の安否のことが気遣われ、その後の出来事は熱すぎる出来事ばかり

である。(前回、自称として「時事(爺)」と表現したところ、知り合いの読者から「ぴったり」

との感想があった。その心は「爺爺」では無かったようなので今後もそれに倣うこととした)

 郵政民営化問題であるが、時事(爺)は、スリムな行政のために早急に民営化すべきだ

という考えである。以前、「行政のスリム化は弱者切り捨ての根拠にならない」という趣旨

のことを書いたことがある。しかし、行政のスリム化、すなわち、国の行財政改革が喫緊

の課題である(「きっきん」とは、さしせまって大切なことの意味で、官庁的表現)こと自体

は、総論において世論の支持するところと言って過言でない。そして、この行財政改革の

象徴が郵政民営化であり、それゆえ小泉構造改革もこの問題を「改革の本丸」と位置づ

けたのである。現在、郵便貯金と簡易保険の資金量は330兆円といわれる超巨大国営

銀行であるが、この巨大さゆえにさまざまな非効率と利権を生み出し、また郵便事業の

面でも特定郵便局の世襲という不合理性を温存してきたのである。

 衆議院解散後、郵政民営化法案に反対した議員のマスコミ発言の様子は、血判状を

見せながら発言した郵便局長の息子議員、どのような点か指摘しないまま「中味がひど

い」と発言していた議員、コスト意識を見せないまま郵便事業のあまねく全国一律サービ

スを主張していた議員等々。折しも01年9・11はアメリカ同時テロ発生の日、この国の

行く末を案じながら9・11総選挙の結果を見守りたい。 

 ここで、時事(爺)の話題を一つ。最近、デジカメに凝っている。坪庭に咲く花をデジカメ

で撮り、インターネットのホームページ(URL 

http:www16.ocn.ne.jp/~te34/MyPage/menuO.html ) リンク先「庭の花おりおり」に貼り付

けるのを楽しみにしている。8月ページのアサガオの写真の添え書き。『ヒルガオ科イボ

メア属。「あさがおに つるべとられて もらい水」(加賀千代女)。このような光景は植木

鉢に書かれている名前の「だいすけ」君(幼稚園年長組)には想像ができないことでしょう

が、夏の朝の「あさがお」は本当に清々しく目に映ります。』     

 (同居婦人の読後感、「カッコが多いなー」に加えて「郵政事業はなにも公務員でなくと

もできるのにねー」と計二言)