週刊報道ワカヤマ Y11(2005年4月29日)                              


       時   事   折   々 (第3回)                                         
   
   (サムネイル)

                   
                 ダイワロイネットホテル探索
                                   (表題 編集人藤原無我氏)

    
                  時 事 折 々      田 中 昭 彦
 
 和歌山城のふもとに、新しいランドマーク「モンティグレ」誕生・・これは、この4月2日に

開業した「ダイワロイネットホテル和歌山」の入口に置かれている館内および開業行事の

案内パンフレットの見出しである。本誌第7号に、「医大跡地のホテルって必要?」との投

稿記事が掲載されていた。和歌山市におけるホテル需要を心配した内容であったが、本

稿の筆者はとかく新しがり屋で、必要性と採算性は気にはなっても人のこととして、新し

いホテルの開業を楽しみにしていた。

そこで、開業前日のプレオープン(開業予行)の日に一〜三階までを見学し、オープンの

日には一階の「信濃路」でうどんを食べ、4月10日には3階の「四季彩MIZUKI」が行列

であったので、隣りの「レストランサンクシェールでランチをした。同居の高年婦人は、こ

れまでに「MIZUKI」で和食の昼食をし、別の機会に「イタリアンキッチンカフェ・ラッフィナ

ート」でお茶をしたことがあるそうな。 
 
 まずは二人の感想。全体として洗練された都市型ホテルの優美さには少し不足してい

ると思うが、1階から4階までの余裕の広さは良としたい。同居の婦人は、高級ブランド品

店、婦人服ブティックがあったら見るだけでも楽しいというが、それこそ必要性と採算性を

考えない高年婦人の厚かましさであろう。残念な点は、生の観葉植物の配置がないこ

と。1階か2階の南側沿いに和歌山らしい明るい緑があふれ、お城の眺望が楽しめるオ

ープン方式のティーラウンジと軽食コーナーがほしい。そこで、若いカップルがサンドイッ

チを食べながら楽しそうに語らい、老カップルが静かに紅茶を飲んでいる。絵になる光景

であるが、設計段階で相談があれば無償でアイデアを出したのに!。もう一つ、勝手に

必ずそのような雰囲気になるであろうと思いこんでいたシティホテル仕様のフロントロビ

ーがないこと。5階のホテルフロントに上がったが、そこはビジネスホテルの空間であっ

た。
 
 駐車場の利用は合格点の範囲か。建物周囲の敷地内には無料・有料の駐車スペース

はないが、北側立体駐車場の無料パーキングチケットがある。一階の信濃路は30分

の、喜集館は2000円以上のお買いあげで30分の、宮脇書店はコミック雑誌でも1時間

の。3階のレストラン・サンクシェールは昼1時間・夜3時間、MIZUKIは利用時間に応じ

て。4階の結婚式場は6時間まで、食事つきの会議は3時間まで。宿泊は1台1000円で

利用できるとのこと。
 
 ここで、英語、仏語のカタカナと横文字がいっぱいの案内パンフレットから。まず愛称の

「モンティグレ」は、和歌山城の「虎伏山」にちなんで、フランス語の山(モンターニュ)と虎

(ティーグル)の意味を持つ造語とのこと。英語ならさしずめ「マウンテンタイガー」か?。

次に、4階メインバンケットホールの案内・・充実したAV機器と自在のテーブルセッティン

グ、そして用途に合わせた多彩な演出やサービス・・実際の集会参加の機会が早く来て

ほしい。そのとき迷わないために、1号室はグラン(偉大)、2号室はプリエ(輝かしい)3

号室はプレジール(楽しみ)、4号室はブランシェ(最近流行)、5号室は琥珀、6号室は翡

翠、7号室はドロワット・ゴーシュ(水晶・真珠)。
 
 本誌7号の投稿者は、「閑古鳥、鳴かすための止まり木になったら、えらいことやわ

の。」と書かれているが、本稿の筆者も盛業を願う一人である。